アンチホームドラマとしての不倫モノ

作为“反家庭电视剧”而存在的不伦作品

「これを不倫だと思いますか?それとも純愛だと思いますか――?」とは、去年放送の『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)のキャッチフレーズだが、どれだけ世間から見たら、間違ったことに見えても、当事者にはそうせざる負えない切実な理由があるのだろう。

“你认为这是不伦吗?还是认为它是纯爱呢……?”,这是去年播出的日剧《毫不保留的爱》(TBS系)的宣传语,就算大家看着觉得(剧中的行为)是错误的,但是从(剧中的)当事人的角度而言,这是有着不得已而为之的可怜理由吧。

そのため、大抵の不倫モノのドラマでは、不倫をせざる負えない理由が設定されている。それは、夫婦の間がセックスレスだったり、どちらかが原因で不妊に悩んでおり、そのことが原因となって姑から嫌味を言われたり。

因此,大抵上不伦题材的作品,都会设定出“不得不伦”的理由来。这其中的理由可能是夫妻之间的“无性生活”问题,亦可能是因为某些原因而产生不孕的烦恼,由此而被婆婆所挖苦。

 

また、よくあるのは夫婦のどちらかが(大抵は夫)が先に浮気をしているというケースだ。そういった不幸が積もり積もって主人公が抑圧的な日常を送っていたある日、偶然出会った魅力的な異性にひかれていってしまう。という物語構造になっている。

此外,经常出现的例子是夫妇中的某一方(大多是丈夫)先出轨。主人公不断积累着前面所述的那些不幸,过着压抑的日常生活,而在某日偶然遇见充满魅力的异性便被其吸引,故事的构造就是这样。

それが一番わかりやすく出ていたのが、主婦の孤独を描いた『昼顔』だったと言えよう。本作には、そもそも家族は本当にすばらしいのか?という問いかけすらも含まれていた。

最能够让人体会到这一点的例子,应该就是描绘出主妇孤独的《昼颜》吧。在这部作品中,还包括了“原本(组成)家庭就真的很好吗?”这样的疑问。

一見円満に見える家庭にもさまざまな問題があり、そこから抜け出す唯一の希望として不倫は描かれているのだ。だから不倫相手は、ドラマでは息苦しい家族から救い出してくれる究極の恋愛相手となり、逆に現実では、家族を破壊しようとする悪となる。その意味で不倫ドラマは家庭を否定するアンチホームドラマだと言える。 

乍一眼看上去很圆满的家庭,其实也充满着各种各样的问题,而从中解脱出来的唯一希望就是“不伦”,作品中就是这样来描绘的。所以,在电视剧中,不伦恋的对象成为将主人公从苦闷的家庭中拯救出来的终极恋爱对象;反观现实世界,这样的不伦对象则是破坏家庭的坏人。从这种意义上来说,不伦剧可谓是否定家庭的“反家庭电视剧”。

主婦層をターゲットとするワイドショーにおいて、家族を否定することは最大のタブーだ。しかし、誰よりもそんな家族のしがらみウンザリにしているのも主婦である。そんな彼女たちの欲望は、現実には不倫をした人間に対する社会的制裁の残酷ショーとして発露されるが、フィクションでは、今の現実から解放してくれるメロドラマとして描かれる。家族の抑圧がある限り、不倫モノが廃れることは今後もないだろう。

通过以主妇层为目标的综合电视节目(报道不伦事件),以此对家庭进行否定,这就是最大的禁忌。然而,比谁都厌倦这种家庭“障碍”的也正是主妇。这样的主妇们的欲望,放在现实中是作为对不伦之人给予社会性制裁的残酷秀而被披露出来,作为虚构作品的话,则可当做让她们从当下现实中解脱出来的爱情剧来进行描绘。只要家庭压抑依旧存在,不伦剧今后也不会衰落吧。

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