• [读写译] 日语文学作品赏析《俳句と云ふもの》

    ○俳句と云ものを始て見たのは十五六歳の時であつたと思ふ。父と東京へ出て来て向嶋に住んでゐる所へ、母や弟妹が津和野の家を引き払つて這入り込んで来た。その時蔵書丈は売らずに持つて来たが、歌の本では、...

    2010-01-06 00:00
  • [读写译] 日语文学作品赏析《歴史其儘と歴史離れ》

    わたくしの近頃書いた、歴史上の人物を取り扱つた作品は、小説だとか、小説でないとか云つて、友人間にも議論がある。しかし所謂 normativ な美学を奉じて、小説はかうなくてはならぬと云ふ学者の少くなつた...

    2010-01-06 00:00
  • [读写译] 日语文学作品赏析《高瀬舟》

    高瀬舟(たかせぶね)は京都の高瀬川(たかせがわ)を上下(じょうげ)する小舟である。徳川時代に京都の罪人が遠島(えんとう)を申し渡されると、本人の親類が牢屋敷(ろうやしき)へ呼び出されて、そこで...

    2010-01-06 00:00
  • [读写译] 日语文学作品赏析《二人の友》

    私は豊前(ぶぜん)の小倉(こくら)に足掛四年いた。その初(はじめ)の年の十月であった。六月の霖雨(りんう)の最中に来て借りた鍛冶町(かじまち)の家で、私は寂しく夏を越したが、まだその夏のなごり...

    2010-01-06 00:00
  • [读写译] 日语文学作品赏析《杯》

    温泉宿から皷(つづみ)が滝(たき)へ登って行く途中に、清冽(せいれつ)な泉が湧(わ)き出ている。 水は井桁(いげた)の上に凸面(とつめん)をなして、盛り上げたようになって、余ったのは四方へ流れ落...

    2010-01-06 00:00
  • [读写译] 日语文学作品赏析《うたかたの記》

    上 幾頭の獅子(しし)の挽(ひ)ける車の上に、勢(いきおい)よく突立ちたる、女神(にょしん)バワリアの像は、先王ルウドヰヒ第一世がこの凱旋門(がいせんもん)に据(す)ゑさせしなりといふ。その...

    2010-01-06 00:00
  • [读写译] 日语文学作品赏析《寒山拾得縁起》

    徒然草(つれ/″\ぐさ)に最初(さいしよ)の佛(ほとけ)はどうして出來(でき)たかと問(と)はれて困(こま)つたと云(い)ふやうな話(はなし)があつた。子供(こども)に物(もの)を問(と)はれ...

    2010-01-06 00:00
  • [读写译] 日语文学作品赏析《壽阿彌の手紙》

    一 わたくしは澀江抽齋(しぶえちうさい)の事蹟を書いた時、抽齋の父定所(ていしよ)の友で、抽齋に劇神仙(げきしんせん)の號を讓つた壽阿彌陀佛(じゆあみだぶつ)の事に言ひ及んだ。そして壽阿彌が...

    2010-01-06 00:00
  • [读写译] 日语文学作品赏析《能久親王年譜》

    弘化四年丁未、二月十六日能久親王京都伏見宮第(てい)に生れさせ給ひ、満宮と名のらせ給ふ。嘉永元年戊申、二歳。京都におはす。仁孝天皇の御猶子(ごいうし)、青蓮院宮の御附弟にならせ給ふ。二年己酉、三...

    2010-01-06 00:00
  • [读写译] 日语文学作品赏析《牛鍋》

    鍋(なべ)はぐつぐつ煮える。 牛肉の紅(くれない)は男のすばしこい箸(はし)で反(かえ)される。白くなった方が上になる。 斜に薄く切られた、ざくと云う名の葱(ねぎ)は、白い処が段々に黄いろくなっ...

    2010-01-06 00:00