中国では3人家族の世帯が減少し、1人世帯が増加している。民政部によると独身人口は2018年に2億4000万人に達しており、特に若い独身人口が急増。「個人化」「小衆化」されたビジネスモデルが生まれ、食事や娯楽、各種サービスで「独身経済」が活発となっている。

在中国,三口之家正在减少,一人之家正在增加。民政部表示,2018年单身人口将达到2.4亿人,特别是年轻单身人口激增。随着“个性化”、“小众化”商业模式的诞生,餐饮、娱乐、各种服务领域的“单身经济”开始活跃起来。

日本や韓国の飲食業界が1人用の食事サービスを取り入れているように、中国でも同様のサービスが拡大している。バーベキューレストランや火鍋料理店、日本料理店など40種類以上の店舗が1人用のメニューや1人向け個室を設けており、市場規模は62億5000万元(約1125億6000万円)に達している。

就像日本和韩国的饮食业界引进一人食餐饮服务一样,中国也在扩展同样的服务。烧烤店、火锅店、日本料理店等40多种以上的店铺设有单人菜单和单间,市场规模达到62亿5000万元(约1125亿6000万日元)。

食品デリバリー業界も、「外出したくない」「料理をしたくない」という独身世帯向けのビジネスを展開している。中国のフードデリバリー大手の美団(Meituan)がまとめた「2019年と2020年上半期のフードデリバリー産業開発リポート」によると、デリバリーの利用客のうち1人暮らしは44.6%を占めている。全体の67%は「外出したくない」という理由で食事を注文している。

食品外卖行业也针对“不想出门”“不想做饭”的单身家庭开展业务。据中国外卖巨头美团提供的《2019年和2020年上半年外卖产业开发报告》显示,外卖用户中单身用户占44.6%。67%的人点餐的理由是“不想出门”。

カラオケ、ボウリング場、旅行会社など従来は団体客を相手にしていたレジャー・娯楽産業も「1人遊び」のニーズをつかもうとしている。セルフサービスのミニカラオケ個室、1人旅プラン、1人用フィットネスなどの新しいビジネスが登場している。

卡拉OK、保龄球馆、旅行社等过去以团体为对象的休闲娱乐产业也开始迎合“单人娱乐”的需求。自助迷你卡拉ok包房、一人旅行套餐、一人健身等新业务陆续出现。

オンラインショップのサイトでも、1人用の小型ケトル、ミニ冷蔵庫、ミニ電気鍋などの家電が「標準装備」に。独身者が孤立感を紛らわせようとペットの猫と犬の需要も高まっており、「おはよう」「おやすみ」といったあいさつやお祝いの声をかけるサービス・商品が人気を博している。

网上购物也是,一人用小水壶、迷你冰箱、迷你电锅等家电也成为“标准装备”。单身者为了摆脱孤立感,对宠物猫和狗的需求也在增加,“早安”、“晚安”等问候和祝贺的服务・商品大受欢迎。

一方、「独身経済」の高まりは長期的には課題もある。中国では男性人口と女性人口のバランスが不均衡で、若年層ほど男性人口が多い。教育レベルの向上もあって未婚化や晩婚化の傾向が強まり、離婚率も上昇している。「独身経済」が活発になることは若者が独身であることを後押しすることにつながっているという見方もある。

另一方面,从长期来看,“单身经济”的高涨也是一个课题。在中国,男性人口和女性人口比例失衡,越是年轻的年龄段男性人口越多。随着受教育水平的提高,未婚化和晚婚化的倾向也在加强,离婚率也在上升。也有观点认为,“单身经济”的活跃有助于推向年轻人单身的趋势。

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