子ども見守るロボットと携帯 NTT・NECが共同開発

 ロボットを通して幼稚園や保育園にいる子どもの様子を確認できる「子ども見守りシステム」をNTTとNECが共同開発した。ロボットから保護者の携帯電話に、メールや子どもの動画が届く仕組みだ。 

 見守るのは、NECの対話型ロボット「PaPeRo(パペロ)」。保護者が携帯のメールで「○○の歌を歌って」とリクエストすると、パペロが保護者の子どもの名前を呼んで一緒に歌ったりする。パペロと遊ぶ子どもの様子を、パペロの目についたカメラが撮影。データはサーバーに蓄積され、保護者の携帯に動画メールなどが送られる。保育士がサーバーのデータをブログに編集して保護者への連絡帳にする使い方もできる。 

 両社は年内まで、山梨県南アルプス市の保育園など2カ所で実証実験をしてシステムの使い勝手を確かめる。実験結果を踏まえ、子どもだけでなく、独り暮らしのお年寄りの見守りなどの用途も含め実用化を検討する。 

 
 写真は、離れた場所のロボットを携帯メールで遠隔操作し、子どもの見守りに使える=25日、東京・大手町で。