アメリカと中国の「戦略経済対話」は、双方の投資環境の改善やアジア太平洋地域の安全保障についての協議の新設で合意したものの、アメリカが加速するよう強く求めている中国の通貨・人民元の切り上げや、人権問題では、中国側の歩み寄りがないまま閉幕しました。

ワシントンで開かれた「米中戦略経済対話」は10日、2日間の日程を終了しました。協議終了後、ガイトナー財務長官は「中国政府は、自国の企業の優遇策の撤廃や知的財産権保護への取り組みをすすめると約束するなど前進が見られた。アメリカも、中国からのさらなる投資を歓迎する」と述べ、双方の投資環境の改善で合意し、一定の成果があったと強調しました。また、両国は、今回初めて軍の高官同士が参加して協議を行ったほか、今年のできるだけ早い時期にアジア太平洋地域の安全保障などについて協議する場を新たに設けることで合意し、相互理解に向けて努力する姿勢を示しました。この一方で、アメリカが取り組みを加速するよう強く求めている人民元の切り上げについて、中国は「アメリカも国際的な基軸通貨となっているドルの安定を図るべきだ」とけん制しました。さらに、オバマ大統領が改善を強く求めた人権問題についても「日々、改善している。文化や国内の状況が違えば人権状況も違って当然だ」などと反論し、中国側の歩み寄りはありませんでした。

词汇空间

切り上げ【きりあげ】
①切りあげること。
②計算で、ある桁まで正確に求め、それ以下の端数を1としてその最後の桁に加えること。

歩み寄り【あゆみより】
折れ合うこと。双方の条件/主張を近づけ合うこと。
 
ワシントン
華盛頓
 
撤廃 【てっぱい】
撤去して廃止すること。とりのぞきやめること。「赤字路線の~」「統制を~する」
 
基軸【きじく】
物事の基本/中心となるもの。中軸。
 
図る【はかる】
①仕上げようと予定した作業の進捗状態を数量/重さ/長さなどについて見当をつける意。
《計/測/量》数量を調べて知る。
②数える。計算する。「損失は~りがたい」
③はかり/ます/ものさしで、重さ/量/長さを知ろうと試みる。見つもる。(去来)。「目方を~る」
《図/計/測/量》物事を推し考える。
④考える。分別する。考慮する。
⑤物事の内容/程度を推しはかる。「人の気持は~りがたい」
⑥予測する。「~らざる結果となった」「あに~らんや、事ここに至るとは」
《諮/計》よいわるいなど見当をつける。
⑦相談する。「役員会に~る」
⑧機会をうかがう。見はからう。「ころあいを~る」
《謀/計/図》企てる。もくろむ。工夫する。「利益を~る」
《謀》欺く。だます。「まんまと~られた」

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