【日影】《情书》01

―(1)― 、お正月草々、お葬式やなんかで家の中はごった返して
おおお、痛い、痛い
―(2)― おかげで私は新学期が始まっても暫く学校どころではなくなってしまったのです、そんなある日
はい、
あれ
どうしたの
お前こそ何でいるんだよ 
学校は
何の用?
ああ、いや、これ
―(3)―
そんなの、自分で返しなさいよ
それができなくなったから、頼んでんだろう
何で
いいから、頼むよ
誰か死んだの
パパ
―(4)― 、何だよ
何でもない
あれは中学3年の元旦の日でした その疲れでママは寝込み 冬休み前に借りといて、返すのは忘れてたんだよ、図書室に返しといてよ どうもご愁傷様です