2013年3月15日、アメリカ、ワシントンD.C.のナショナル ジオグラフィック本社で、絶滅動物の復活に関する会議が開催される。科学者や自然保護活動家を集めた同様の会合が昨年も催されたが、今回はその規模拡大版で、一般にも公開される。

2013年3月15日,在美国华盛顿D.C的National Geographic(美国国家地理)公司总部,召开了关于复活灭绝动物的会议。去年科学家、自然保护活动家也聚在一起召开了同样的会议,但今年扩大了规模,并且公开面向一般民众。

絶滅種の復活という発想は、映画『ジュラシック・パーク』で一般に認知されたが、アイデア自体は昔から存在した。しかし、復活は実際に可能なのだろうか。その場合は実行に移すべきなのだろうか。

复活灭绝物种的创想,虽通过电影《侏罗纪公园》为大众所知,但从前就已经有了这样的。然而,复活到底有没有可能?又是否应该付诸于实际行动?

最初の疑問には比較的簡単に答えられそうだ。クローン技術が進化した現在、DNA情報を読み書きする新しい手法も確立されている。保存された個体からDNAを採取できれば、遺伝的に類似した動物を作り上げることはそれほど難しくない。

第一个问题比较容易回答。如今克隆技术进一步发展,获取DNA信息的新手法也已确立。只要能从所保存下来的个体中提取DNA,制作出有遗传性的类似动物并不是什么难事。

◆ゾウからマンモスが生まれる

从一般大象繁衍出猛犸象

ただし、「復活」の定義が難しい。例えば実際に復活プロジェクトが進行中のリョコウバトは、遺伝子組み換え操作で復活させたとしても、それは150年前の北米無数に生息した種と同じなのだろうか。似て非なる「代用品」という意見もある。

然而,要定义“复活”很难。例如,在实际进行的复活项目中,即使通过遗传基因重组复活的旅鸽,是否与150年前大量生活在北美的旅鸽属于同一物种仍值得商榷。也有意见认为,这是一种似是而非的“代用品”。

マンモスの場合も同じだ。ゾウの「代理母」からマンモスが生まれ、数分間でも生き延びれば成功とみなされるのだろうか。性的に成熟し、交尾を経て出産した時点で復活となるのだろうか。あるいは、個体数を増やし、群れとして自然の生息地に再導入できなければよみがえったとは言えないのかもしれない。ただし、その場合も、1万年前に絶滅した動物の「自然の生息地」を定義するのが難しい。

猛犸象也是如此。大象作为“代理母亲”孕育猛犸象,如果只能保证它几分钟的寿命也可以算成功么,还是说要经过性成熟、交配后出生的那一刻才算是复活?换言之,如果只是增加了个体数,无法作为群体生物回归自然栖息地,那就不能称之为复活吧!不过,在这种情况下,要定义一万年前已灭绝动物的“自然栖息地”也很困难。

ここでは便宜的に、「オリジナルとおおよそ同じ遺伝情報を持つ健康な個体を生み出せるようになったとき」を復活とすることにしよう。可能だとしても2番目の疑問は残る。果たして、絶滅動物は復活させるべきなのだろうか。

权宜之计,“如果孕育出与原始物种带有基本相同遗传基因的健康个体”,就勉强称之为复活。即使有这可能性,第二个疑问也还没有解决。归根结底,复活灭绝动物到底有没有必要?

◆種の復活

物种的复活

「可能ならやるべき」、「復活させる義務がある」というのが賛成派の見解だ。前者の意見の根底には、メリットデメリットが不透明の段階で、科学の進歩を妨げるべきではないという考え方がある。後者は、人間の身勝手で絶滅に追い込んでしまったという過去の反省点に立脚している。

赞成派的见解是“有可能性就应该这样做”、“有使其复活的义务”。前者意见的根据是在优缺点不透明的阶段下,不应该妨碍科学的进步。而后者则基于对过去的反省,表示应该复活因人类的恣意妄为导致灭绝的一些物种。

一部の自然保護活動家は、「自然環境に再導入したときの影響が不透明」、「既に絶滅危惧種が多く存在する」の2点を挙げて反対を主張している。保護を必要としている多くの動物たちをないがしろにして、絶滅種を復活させる必要はないというのだ。

一部分自然保护活动家提出两点表示坚决反对,一是“让复活物种回归自然环境时造成的影响未可知”,二是“已经灭绝的物种大多是危险的”。如果忽视大多数需要保护的动物,复活灭绝物种根本没有必要。

理由など要らないという考え方もある。賛成派の中には科学的に支持する人もいれば、モラル面から支持する人もいる。しかし、どちらも最終的には、「それに面白そうだし」と結論付けるのが普通だ。具体的なメリットとは関係なく、絶滅種の復活は誰しも胸躍る話であることは間違いない。それは恐らく、過去に生息した素晴らしい動物たちに出会い、タイムスリップ感覚を味わえるからだろう。あるいは、過去の事実を塗り替えるスリルかもしれない。

当然,也有人觉得没有必要考虑理由。赞成派中既有支持科学层面研究的人,也有从道德层面表示赞成的人。可是,无论哪一方面,最终普遍会得出“这看起来很有趣”的结论。与具体的好处无关,复活灭绝物种对谁来说都一定是令人心潮澎湃的想法。与生活在过去的动物相遇、品味穿越时空的感觉,恐怕人人都会蠢蠢欲动。也许,还有重新改变历史的历险呢。

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