DEARS星座物語外伝 二十四の物語-16 

原文听写:hy908    校对:leafwinder

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村を救ったさそり君
朗読:茅原実里

さそり君は村では嫌われ者でした。それは大きいなはさみと毒の尻尾があったからです。
「僕も皆と仲良く遊びたいなあ。でも、僕とは誰も遊んでくれないんだ。」
さそり君も本当は皆の間の中に入りたかったのです。

そんなある日、村に事件が起きました。それはかかったら3日で死んでしまうという毒の伝染病でした。さそり君だけは毒の免疫があるため、伝染病にはかからなかったのです。でも、村の皆は苦しそうに倒れています。

「どうしよう、どうしよう、このままだと皆が死んでしまうよ。」
さそり君はどうしていいのか分かりません。さそり君は祈りました。
「神様、どうか村の皆を救ってください。」

すると風の声に乗って、何処からともなく声が聞こえてきたのです。
「山を三つ越えた泉の水瓶精霊尋ねなさい。」

さそり君は泉を目指した走りました。険しい山道を一つ越えて、二つ超えて、そして最後の三つ目の山を越えた時、綺麗な泉を見つけました。

「泉の精霊様、村の皆を助けてください。」さそり君は大きな声で叫びました
すると泉の中から水瓶の精霊が現れて。
「ここへ来たわけは、風の便りで聞いております。村の人を助ける薬が欲しいのなら、あなたの大事なものを二ついただかなければなりません。」水瓶の精霊がそういうと。
「僕はどうなってもいいので薬をください。お願いします。」さそり君は必死にお願いしました。
村の人から仲間外れにされていたさそり君はそれでも村の皆が大好きだったのです。
「それではこの薬を持っていきなさい。薬を使った時あなたの大事な物が二つ無くなりでしょう。」

さそり君は急いで村へ戻りました。そして水瓶の精霊からもらった薬を村の皆に飲ませると皆元気になりました。
するとその時さそり君の毒の尻尾からは毒が消え、大きなはさみは人を傷つけない可愛いはさみに変化したのです。
さそり君は村の英雄となり、皆がさそり君を称えました

精霊は頑張ったさそり君のために二つのプレゼントを贈ったのです。

仕舞い

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