アトキンソンさんは、その理由に「ゴールデンウィーク」が関係していると分析します。今年の連休でも見られるであろう車の大渋滞や、乗車率100%超えの電車……、日本の休日はゴールデンウィークに集中しており、ここぞとばかりに皆大移動。観光地を目指して集まるのです。

阿特金森先生分析认为,理由与“黄金周”有关。今年连休也必将展现出大塞车、超荷运载的电车......。日本的休息日集中在黄金周,大家抓住这个好机会进行大规模移动。以观光地为目标聚集到一起。

当然ですが、観光地でのホテルや旅館としては、この時期は「かきいれどき」として大忙し。フル稼働で多くの売り上げをあげます。

理所当然的,观光地的酒店、宾馆在这个时期是旺季,非常繁忙。由于满载运转,业绩提升不少。

そうなると目の前のお客さんをさばくことが主目的となってしまいます。この時期に登場する特別プランやセットメニューは、一度に多くのお客さんにサービスを提供するために、宿側の都合で作られたパッケージ。一人ずつお客さんの要望に対応していると、サービスがまわりませんからね。よく考えてみるとこれは「おもてなし」と真逆をいくものですよね。

这样一来,招待眼前的客人就成了主要目的。这个时期登场的特别计划、套餐菜单,都是为了同时给众多客人提供服务,按照住宿方面的情况制作的成套产品。因为应对每一个客人的需求进行服务是行不通的。仔细斟酌后就会发现,这与“款待之心”是背道而驰的。

ほっておいても観光客が訪れるといった恩恵を受ける制度では、観光客を呼び込むための独自の努力を怠るようになります。おもてなしに尽くせたかというと、そうでもないケースもあるでしょう。すると、日本がかかげている「おもてなし」のイメージと少しずつ乖離していってしまうのです。

即使放置不管观光客也会造访,在这种领受客人恩惠的制度下,日本自身为呼唤观光客做出的努力也变得懈怠了。是否已经尽力发挥出款待之心了呢?也有并没有全部发挥出来的情况不是吗。这么说来,日本正在一点一点背离一直高举的“款待之心”大旗。

ただ、多くのお客さんが集中してしまう時期なので、宿側としても仕方のない対応といえます。ですので、問題は「こういった同時期に多くのお客さんが一点集中で観光に出てしまうこと」とアトキンソンさんは指摘します。

只是,在众多游客集中的时期,即使是住宿方面也是疲于应对。因此,阿特金森指出,问题在于“同一时期众多游客以一点集中的方式出门观光”,

——「私は、日本が観光立国を目指すなら、ゴールデンウィークを廃止したほうがいいと考えています。世界で5番目に祝日が多い日本は、国内観光客が一時期に集中する傾向が顕著です。これは、観光ビジネスにとっては大きな障害となります。

——“因为日本以观光立国,所以我认为最好废除黄金周。世界上法定节假日第5多的日本,具有国内观光客集中在某一时期的显著倾向。这对观光事业有很大阻碍。

——ゴールデンウィークの廃止によって国内観光客が均されれば、もっと大胆な設備投資ができ、観光業が産業として成立しやすくなるはずなのです」デービッド・アトキンソン 新・観光立国論

——通过废除黄金周可以使国内观光客平均分布,这样的话就可以更加大胆的投资设备,观光业作为一个产业必将更容易达成。”出自大卫 ・阿特金森著《新・观光立国论》

休みが集中し、観光地にお客さんが集中してしまう煩わしさは、我々も薄々感づいていること。2020年の東京オリンピックまであと4年。このままではせっかく日本が観光立国として世界にアピールするチャンスをふいにしてしまいます。あぐらをかいている場合ではありませんね。

休息日集中、观光地的游客集中的烦恼,我们也隐约感觉到了。距离2020年东京奥运会还有4年。照现在这样发展下去,日本以观光立国吸引世界的机会转眼间就会溜走。现在不是继续坐视不管的时候。

皆さんは一点集中してしまうゴールデンウィークについてどうお考えですか?

大家对于一点集中的黄金周有什么看法呢?

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