iPodの中身を作っているのは?

制造iPod内部零件的是?

アップル社製iPodで最初の頃に作られた製品の中を開けると、部品がぎっしり詰まっています。中でも重要な部品がハードディスクバッテリーで、いずれも日本メーカーの製品が使われていました。アップル社は日本製の部品を組み合わせることで、音楽を1000曲持ち運べて一日中使えるiPodを開発しました。ところがアップル社は、音楽プレイヤーや携帯電話のメーカーではなく、パソコンメーカーだったのです。

打开苹果公司最初制造的iPod,里面塞满了零件。其中,硬盘和蓄电池这两个重要的部件都使用了日本厂商的制品。苹果公司组装了日本制造的部件,开发出了能够容纳1000首音乐、24小时播放的iPod。但是苹果公司本身并不是音乐播放器和手机的厂商,而是电脑制造商。

なぜ日本メーカーはiPodを作れなかったのか

那为何日本厂商没有制作出iPod呢?

世界で初めて携帯用音楽プレイヤーを開発したのは、日本の音響機器メーカーで、それは画期的な製品として、世界中で大ヒットします。その後、MDプレイヤーなども発売し、携帯用音楽機器メーカーのトップを走ってきました。

世界上最初开发便携式音乐播放器的,是日本的音响机器制造商,这一制品具有划时代的意义,在世界范围内引起巨大反响。之后,日本制造商还发售了MD播放器,一直是便携式音乐播放器制造界的领头羊。

ところが、今ではその座をアップル社に取って代わられています。iPodの主要部品が日本製なのだから、日本のメーカーもiPodと同じような製品を生み出す可能性はあったはずです。けれども、現実はそうなりませんでした。その理由は何でしょうか。 

然而,现在这个位置却被苹果公司取代了。iPod的主要部件都为日本制造,那么日本的制造商应该也具备研发出与iPod类似产品的可能性。可现实却并非如此。那么其中的理由到底是什么呢?

成功企業が陥るイノベーションジレンマ

成功企业陷入技术革新的困境

日本のメーカーは音楽機器の開発をやめたわけではありません。実際は逆で、より高品質な機器の開発に取り組んでいたのです。しかし、それは多くの消費者が望むものではありませんでした。みんなが求めていたのは、普通の音質でいいからたくさんの曲を手軽に持ち運べるものだったのです。

日本制造商并不是停止了音乐设备的开发。事实上,反而进一步研发更高品质的机器设备。但是,这却不是大多数消费者所期望的。对消费者来说,音质一般就可以了,关键是便携又能容纳大量歌曲的产品。

成功している企業は、ついつい自分たちにとって都合のよいところしか見えなくなりがちです。その結果、新しい技術の可能性とあたらしいニーズを見逃してしまうのです。これを経営学では「イノベーションのジレンマ」と呼びます。フィルムカメラがデジタルカメラに取って代わられた時にも同じことが起きています。ちなみに今コンパクトデジカメの世界でも、主要メーカーにはソニーやパナソニックなど従来カメラを作っていなかったメーカーが入っています。

已获得成功的企业,容易变得只看到自己擅长的领域。其结果便是忽视了研发新技术的可能性与新的需求。这在经营学上叫做“技术革新的困境”。胶卷照相机被数码照相机取代,也是同样的原因。顺便说一下,在如今小型数码相机业界,主要的制造商除了索尼和松下之外,还有以前从未涉足过照相机领域的厂商。

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