中国のインターネットで人工知能(AI)を使って制作した絵画やイラストが次々と登場している。画像生成AIは新たな娯楽として盛り上がっている一方、「盗作行為ではないか」という批判や、「AIアートには著作権が発生するか」という議論が起きている。

在中国的互联网上,使用人工智能(AI)制作的绘画、插图接连不断地发布出来,作为一种新型娱乐方式颇受追捧的同时,也有批判的声音发生,“这是不是一种剽窃行为?”“AI艺术是否会产生著作权问题?”等也导致网民议论纷纷。

画像生成AIとは、キーワードを打ち込むだけでイメージに合った画像を自動生成するもので、誰でも一瞬に「神絵」を創作することができる。世界的に「ミッドジャーニー(Midjourney)」や「ステーブル・ディフュージョン(Stable Diffusion)」といったツールが広まっているほか、「中国のグーグル」と呼ばれるIT大手・百度(Baidu)が開発した「ERNIE-ViLG」が中国では人気だ。

所谓画像生成AI,是一种仅需要输入关键词即可自动生成符合其印象画作的工具,任何人都能在一瞬间创作出“神画”。从世界范围来说,除了以Midjourney和Stable Diffusion等工具传播以外,被称为“中国版谷歌”的IT大型公司百度开发的“ERNIE-ViLG”在中国颇具人气。

例えば「青い空に白い雲、広がる草原」と言った言葉を入力し、「水彩」「油彩」「アニメ風」など画風を選択すると、30秒後に6種類の絵ができあがる。同じキーワードと画風を繰り返し入力するとタッチは同じで違う絵が完成し、無数の作品を作ることができる。ERNIE-ViLGはインターネット上で公開されているデータと百度が内部で制作したデータを素材としているという。日本のネット上でも「ERNIE-ViLGは萌え系2次元キャラに強い」と話題となった。

例如,输入“蓝天白云,广阔的草原”一句话,并选择“水彩、油画、漫画”等任一画风,30秒后,就能呈现出6种画作。反复输入相同的关键词和画风,也会出现同样笔触的不同画作,能创作无数的作品。ERNIE-ViLG是基于以在互联网上公开的数据和百度内部制作的数据为素材的。在日本的网络上,“ERNIE-ViLG创作的萌系二次元角色辣眼睛”也成了热议话题。

IT界で百度のライバル「騰訊(テンセント、Tencent)」も画像生成AI「QQ小世界(QQ World)」を開発。他にも自動生成ツールが次々と登場し、中国版インスタグラムとも呼ばれる「小紅書(Red)」や、海外でティックトック(TikTok)として知られる「抖音(Douyin)」など、人気プラットフォームで大量のAIアート作品が次々と投稿されている。

在IT界,作为百度对手的腾讯也开发了画像生成AI程序“QQ小世界”。其他各种自动生成画像的工具也层出不穷,被称为中国版Instagram的小红书,海外以TikTok而广为人知的抖音等人气平台都纷纷上传了大量的AI艺术作品。

こうしたツールの多くは無料で利用でき、人気拡大とともに問題となっているのが著作権だ。ネット上では複数の画家が「許可をしていないのに自分の作品がAIアートに使われている。盗作行為だ」と主張している。自動生成ツールによっては既存の作品を無許可で素材に使っているとみられ、特定の画家の作風がそのままAI作品に反映されてしまうケースがあるようだ。

像这样的工具非常多,且都可以免费使用。随着人气爆棚的同时,著作权的问题就浮出了水面。网上好几位画家表示“并没有得到我的授权,自己的作品却被用作AI艺术,这是剽窃行为。”自动生成工具甚至在没有授权的情况下,就把已有的作品作为素材,并将特定画家的画风原封不动地用AI作品复制了出来。

またSNS上では、自分で作ったAIアートを「1200元(約2万2792円)で売った」「著作権登録した」という書き込みもある。中国の著作権法では、保護されるべき作品を「文学、芸術、科学分野において独創性を有し、かつ一定の形式により表現される知的成果」(第3条)としている。著作権に詳しい弁護士の間では「原画の作者に許可なく素材として使用した場合は著作権違反にあたる」「使用する素材に問題がないとしても、自動生成された作品は、AIを開発した組織が著作権を持つ」などさまざまな意見がある。AIアートは従来の著作権の概念を超えていると言えるだけに、今後も議論が続きそうだ。

另外在SNS上,有人将自己创作的AI艺术卖出了“1200元(约2万2792日元)”,并表示作品“已注册著作权”。根据中国著作权法的条例,“著作权法所称作品,是指文学、艺术和科学领域内具有独创性并能以某种有形形式复制的智力成果。”在对著作权比较熟悉的律师之间,也发表了各种意见。有的认为“没有得到原画作者的授权,就将其作为素材使用,这是违法著作权的。”也有的表示“就算使用素材没有问题,但这是自动生成的作品,也应该是开发AI的组织拥有著作权。”AI艺术可谓是超越了以前的著作权概念,今后也将会持续讨论下去吧。

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